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外国人インフラエンジニアの技術・スキル・経験
2024年09月22日 公開
採用難が続くITエンジニアの職種の中でも「インフラエンジニアの中途採用募集をかけているが売り手市場のため、全然採用ができない。」「エージェント経由でオファーを出してもなかなか応募がこない。」このようなお悩みを持つ人事担当者の方も多くいらっしゃるかと思います。
数多くあるITエンジニアの職種の中でもサーバーやネットワークなどのIT基盤を扱うインフラエンジニアは、一般の人たちが使うITサービスを動かすための重要な部分を担う職種になります。また、ここ数年目覚ましく進化をしている生成AIの技術もクラウドサーバーが根幹となっているため。今後もますます需要が高まっていく職種と言えます。
近年は外国人のインフラエンジニア採用も一般的になってきており、今後も国内におけるITエンジニア不足も伴って、さらに外国人エンジニアの採用も加速していくことは間違いないでしょう。
当記事ではこれまでJOBs Japanにご相談に来られた、インフラエンジニアの仕事を探しておられる外国人エンジニアの方の経験や技術、弊社での採用実例などをまとめたものです。人材募集・採用する際の参考にしていただけましたら幸いです。
1.インフラエンジニアのスキル・資格
インフラエンジニアに関する資格はグローバルで共通する資格が多く、インフラエンジニアとしての技量を定量的に測れる目安のひとつになります。以下、メジャーな国際的なインフラエンジニアに関する資格をご紹介します。
・AWS 認定ソリューションアーキテクト
Amazonが提供するAWS(Amazon Web Service)の資格には、レベルや専門分野に応じたさまざまな種類があります。その中でも「AWS 認定ソリューションアーキテクト」は、クラウド技術に関する中級レベルの資格です。AWSを1年以上の実務経験を持つソリューションアーキテクトを対象としています。
・CCNA/CCNP
これらは、ネットワーク機器メーカーであるシスコシステムズが提供する資格で、ネットワークエンジニアの技術力を認定するものです。CCNPはCCNAよりも高度な資格で、上級者向けに位置付けられています。両資格とも世界的に認知されており、取得すればネットワークエンジニアとしての基礎的なスキルがあることが証明されます。
・LPIC/LinuC
これらはLinux技術者としてのスキルを認定する資格です。LinuCは日本市場向けに特化して開発された資格で、取得者はLinuxシステムの構築や運用だけでなく、クラウドやアプリケーション開発にも必要な技術を持っていることを証明できます。
その他、以下の資格もインフラエンジニアにとって役立つ資格です。
・ORACLE MASTER Gold Oracle Database(オラクル社の認定資格)
・ITIL Foundation(ITサービスマネジメントの知識を証明する資格)
2.外国出身のインフラエンジニアの転職のケース
弊社でご紹介できるITエンジニア人材の中でインフラエンジニアは、ベトナムやフランス、中国、ミャンマー、フィリピンなど、さまざまな出身国の方々がいらっしゃいます。
弊社が過去にご紹介し、ご入社に至ったフランス人エンジニア(30代男性)の実績も紹介させていただきます。
人材をご紹介させていただいたのは大阪に本社を構える通信インフラ企業。こちらの企業企業は200名規模で、AWSやGCPなどのクラウドインフラを活用したホスティングサービスを提供しており、近年クラウド案件の増加に伴い、AWSの構築・運用経験のあるエンジニアを募集していました。従業員の多くはAWSや自社インフラを利用したインフラ設計、構築、運用を主な業務として担当します。
このフランス人の求職者様は、2011年以降フランスでLinuxを使用したインフラ開発に携わり、2018年以降はAWSやGCPなどクラウド技術を中心に、約9年間の豊富な経験を積んできました。また、Terraformを用いたインフラのコード化(IaC)、KubernetesやDockerなどのコンテナ技術にも精通しています。彼は2010年頃にジブリ映画をきっかけに日本語を学び始め、何度か日本を訪れてから、日本で生活することを夢見るようになりました。2022年には関西の日本語学校で学び、その後、インフラエンジニアとして日本での就職活動を開始しました。
年収については550万円を希望し、結果的にその条件でオファーを受けました。日本語能力はJLPT N2レベルに達しており、ビジネスレベルには至らないものの、業務上問題なくコミュニケーションができると評価されています。2020年にN2資格を取得しており、日本での就労経験はこれが初めてです。
彼の主なテクニカルスキルには、Linux(RHEL、CentOS、SLES)、AWS、GCP、Azureなどのクラウドプラットフォーム、Kubernetes、Docker、Terraform、Puppetなどのアプリケーション技術、そしてBashやPythonなどの開発言語が含まれます。就労にあたり、留学ビザから技術・人文国際ビザへと変更しての入社となりました。
フランス国内では、日本の文化やサブカルチャー、特にアニメや映画に対する関心が高く、多くのITエンジニアが日本での就労に興味を持っています。フランスのITエンジニアの平均年収は日本と同程度ですが、彼のように給与面よりも日本そのものに魅力を感じ、日本で長期的に働きたいと考えるケースが増えています。
弊社ご紹介実績の傾向
さいごに
いかがでしたでしょうか。外国人インフラエンジニアの採用にご興味をもたれた方は 記事最下部にある弊社求職者一覧より確認が可能でございます。またご希望のエンジニア人材に関するご相談がございましたらぜひお問い合わせ下さい。
当社JOBs Japanでは、日本でさらに活躍したいと意欲の高い外国籍エンジニアの方々の転職サポートをしています。精度の高い求人、意欲の高い求職者様よりご相談をいただいていますので、新たな経験者採用のチャネル・ルートを検討の方はご連絡いただければ幸いです。
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