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オフショア開発への外注 vs. 内製化、外国人ブリッジSE(ブリッジシステムエンジニア)採用について

2025年02月16日 公開

執筆・監修:村元康太郎
JOBs Japan株式会社 代表。大手ソフトウェア開発企業の営業・マーケティング部門にて4年間従事した後、日本語オンラインスクールやIT JOBs in Japanを創業。
1000人以上の外国人に対して日本語学習サポートや、世界15カ国出身・100人以上のIT・機械・電気エンジニアの転職支援など豊富な実績を持つ。

近年、グローバル化が進み、多くの企業が海外のリソースを活用して競争力を高めるためにオフショア開発を導入しています。その中で、異なる言語や文化、開発環境の橋渡しをする「ブリッジSE(ブリッジシステムエンジニア)」の重要性が高まり、ITエンジニア採用市場でも注目を浴びています。当記事ではブリッジSEの採用のメリットや採用にあたっての注意点なども紹介をしていきます。

下記一例になりますが、弊社ホームページのお問い合わせフォームから外国人エンジニア採用に関するご相談が増えております。実際にベトナムと韓国でオフショア開発をされている企業様からいただいたご相談内容をそれぞれ紹介させていただきます。

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ご相談内容#1(韓国でオフショア開発をされている企業様からのご相談です。)

弊社は内製でシステム運営をしており、人員の増員を図りたく、外国籍の技術者採用についてお話を伺いたいと思い、お問い合わせさせていただきました。

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ご相談内容#2 (ベトナムでオフショア開発をされている企業様からのご相談です。)

当社でオフショア開発の準備を昨年から進めておりますが、ブリッジSEの採用に難航しておりプロジェクトに影響が出ております。採用のご相談をさせていただきたく、ご連絡させていただきました。”

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このように、現在では日増しに外国人エンジニアの採用に関してのお問い合わせが増えてきており、最初から外国人エンジニアの採用をターゲットにされている企業様の裾野が広がってきている状況が窺えます。

オフショア開発における課題と学び

1. 弊社村元自身の体験談

私は前職の通信インフラ企業で営業企画を担当し、新規通話アプリのサービス開発に携わっていました。当時、社内にモバイルアプリの開発者が不在のため、iOS・Androidアプリの開発をオフショア企業に委託することになりました。

オフショア企業のバングラデシュの開発チームと連携し、日本側の窓口として少し日本語を話せるバングラデシュ人のブリッジSEがいました。私はこのブリッジSEを通じてバングラディッシュ側の開発チームとやり取りしていましたが、コミュニケーションの難しさが大きな課題となりました。

具体的には、以下のような問題が発生しました。

  • コミュニケーション不足や齟齬による開発の遅延
  • リリース後のプロダクト不具合の修正対応の遅さ
  • 導入済みの顧客からのクレーム対応の困難さ

この経験を通じて、日本のビジネス文化や仕事の進め方、日本語のニュアンスを理解していない人材は、日本語を少し話せるというだけでは十分でないと痛感しました。これを防ぐには、現地に日本人のブリッジ役を配置するか、日本企業での開発経験のある外国籍エンジニアを日本側に置くなどの対策が必要だと考えています。

この課題は「開発の外注 vs. 内製化」のどちらが良いか?というテーマにも直結します。

※もし詳しい内容を聞いてみたいという方がいらっしゃいましたらぜひ当サイトのお問い合わせフォームからご連絡をいただけましたら弊社村元が詳細の内容をお話させていただきますので気軽にお問い合わせをいただけましたら幸いです。

2. オフショア開発のコストについて

近年、東南アジアの物価高騰と円安の影響で、オフショア開発が必ずしも「格安」とは言えなくなってきました。

加えて、以下のような課題もあります。

  • 開発スキルが必ずしも高いとは限らない
  • 発注者の意図を完全に理解したアウトプット(納品物)にならないことが多い
  • コミュニケーションコストがかかる
  • 日本人のフリーランスのブリッジSEに依頼するとコストが高い上、スキルの見極めが難しい

こうした背景から、オフショア開発の割合を減らし、徐々に内製化を進める企業が増えていると感じています。例えば、私の知人のシステム開発会社は、以前ベトナムのオフショア開発に依存していましたが、現在は日本国内のエンジニア採用(日本人、外国人を問わず)を増やし、内製化の比率を高める方向へシフトしています。

今後の開発戦略を考える際は、「コスト」だけでなく「開発スピード」「品質」「柔軟性」など総合的な視点で判断することが重要だと考えています。

ブリッジSE採用によって期待できる効果

オフショア開発による開発費用のコストダウンや開発リソースの確保による納期の圧縮を実現するには、まず第一に海外のオフショア会社のエンジニア等との日本語でのコミュニケーションがしっかりとれることが大事になってきます。齟齬のないコミュニケーションができればスムーズなプロジェクト進行や精度の高い要件定義が可能となり、納品物の品質が向上します。

また、優秀な外国人ブリッジSEを採用することができると、自ら母国のオフショア開発会社の見極めができたり、現地での優秀な外国人エンジニアのリクルーティング活動でも活躍するなど、幅広い活躍を期待することも可能です。

ブリッジSE採用の難しさ

そもそもブリッジSEにはエンジニアとしてのスキルだけでなく、高いスキルセットが求められます。エンジニアとしてのスキルはもちろんのこと、語学力(日本語や英語や現地の言語)、コミュニケーション能力が必要です。当然ながらこれらのスキルを兼ね備えた人材は希少で、採用競争が激しいです。また、日本語力やコミュニケーション力が不十分なブリッジエンジニアを採用してしまうと要件定義のミスやプロジェクト進行の遅延などの支障をきたすことがあります。

ブリッジSE採用での失敗例

実際に、弊社にブリッジSE採用について問い合わせがありました企業様からのお話になります。とある東南アジアの国にオフショア開発を依頼した際、日本語側を繋ぐ現地のブリッジSEに日本語を少し話せる方がいました。実際に開発プロジェクトを進めていくと、

コミュ二ケーションがうまく取れずに、伝えたことが伝わっていなかったり、認識齟齬が起きることが何度もあったそうです。

その結果、システム開発が遅れたり、リリース後のプロダクト不具合の解消も遅かったりしたため、クライアント様からのクレームを受けることがあったとのことでした。

このことからも、日本人や日本企業文化、仕事の進め方などを理解してない人は、日本語が少し話せるという理由だけではブリッジSEはうまくいかず、日本企業での開発経験のあり、日本語がしっかりと話せる外国籍人材を登用する必要があります。

ブリッジSEの採用ならIT JOBs in Japanへ

弊社ではブリッジSEのご紹介実績が多数あり、また外国人エンジニアが仕事で活躍できる日本語学習支援もおこなっています。エンジニア人材の不足が続く中で、外国人エンジニアの力を借りることは採用戦略の重要な柱にもなりますし、また、彼らが持つ技術力や新しい視点を取り入れることで、企業の競争力向上にも期待ができます。

ブリッジSEをはじめてとして、ITエンジニアの採用にお悩みの方がいらっしゃいましたらぜひ弊社までお問い合わせをいただけましたら幸いです。また、この記事を読んで、ブリッジSE採用についてご検討をされている方がいらっしゃいましたら合わせてブリッジSEに関連する以下の記事や、外国人エンジニア採用の記事もご拝読いただけましたら幸いです。

ベトナム人ブリッジエンジニアについて

日本在住外国籍エンジニアの市場動向について

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