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ローカライズ人材の採用|弊社取り組み
スペイン語圏市場でweb・オンライン集客による売上拡大と
ローカライズ人材の採用|弊社取り組み
2025年03月04日 公開
目次
スペイン語圏向けローカライズについて
1. 経緯
当社(JOBs Japan株式会社)は、2019年より日本語オンラインスクールを運営し、世界中の学習者に日本語教育を提供しています。本記事では、スペイン語圏市場の魅力と課題、そして当社が行っているローカライズ人材の採用戦略について紹介します。
グローバル市場で売上を拡大するには、単なる翻訳ではなく、各市場に適したローカライズが必要です。個人向けの日本語オンラインスクールの生徒の8割が、英語圏で特にアメリカ、カナダの方です。特に英語圏は競争が激しく、当社では新たなターゲット市場としてスペイン語圏に注目しています。スペイン語圏のユーザーに響くコンテンツを作るためには、「郷に入っては郷に従え」の意味通り、日本人ではなく、その地域出身者であり、適切な人材の採用が不可欠と考えています。
2. スペイン語圏に興味がある理由
スペイン語圏の規模
- 世界で約5億人がスペイン語を話しており、市場として非常に大きい
- スペイン、メキシコをはじめ、南米諸国にも広がる潜在的な顧客層
日本への関心が高い
- 日本のゲーム、アニメ、漫画文化がスペイン語圏で人気
- 日本語を学びたいという潜在需要がある
- 当社の日本語オンラインスクールにも、スペイン語圏(中でもスペイン・メキシコ)からの学習者が増えている
市場としての魅力
- 物価が決して安いわけではなく、購買力のある層が存在
- 既に購入実績のあるスペイン・メキシコ在住者をメインターゲットに設定
- 日本語教育のニーズがあり、当社サービスとの親和性が高い
3. スペイン語圏で売上を作るための課題
英語圏の競争の激しさ
特に、web検索においては、英語圏には多くの競合がひしめき合っており、自社サイトをgoogle検索でトップに表示するためには、かなりの労力とコストが必要です。スペイン語圏は、英語圏に比べ、まだライバルが少なく、自社サービスサイトを上位に引き上げられる要素があり、効果的なローカライズが鍵となります。
Google検索での上位表示の難しさ
- スペイン語圏のユーザーに向けたSEO対策が不可欠
- 機械翻訳ではなく、自然なスペイン語でのコンテンツ作成が求められる
- 当社の「日本語オンラインスクール」もスペイン語圏向けにサイト最適化を進めている
社内にスペイン語ができる人がいない
- 自社のスタッフがスペイン語を話せなくても、ローカライズ人材の採用で対応可能
4. JOBs Japan(日本語オンラインスクール)のローカライズ人材の採用
「翻訳者」ではなく「マーケター・コンテンツ制作者」を採用
当社では、単なる翻訳者ではなく、スペイン語圏に適したコンテンツを作れる人材を採用しています。重要視するポイントは以下の通りです。
当社の日本語オンラインスクールのスペイン語圏への売上拡大にも貢献できるスキルを持つことが前提ですが、
- スペイン語圏出身者であること
- 自社サービス分野(今回の場合は、日本語教育)への情熱・強い興味、自身の言葉で日本語学習や日本での生活における、楽しさ、苦労などをスペイン語圏の方に向け、コラムやSNSを通じて語れること
- SEOやマーケティングの知識があること
- 自身でメディア、小規模事業、SNSをゼロベースから立ち上げ、一定のPVやCV、売上を作った経験があること
- 日本語レベルは日常会話ができれば問題なし
雇用形態と人材見極めについて:留学生インターン・業務委託・アルバイトとしての採用
- 初めての取り組みのため、スタート時は、柔軟な雇用形態で採用、ジョインしてもらう
- 本人が正社員を希望する場合、高い成果(事前に売上金額の設定等の基準)を再現性があり継続的に実現ができた場合、正社員登用にシフトする。
人材の見極めについて
必ず避けたいのが、採用したけど、想定していた成果を全然上げてもらえなかったこと。そのため、人材の見極めとして、面接前のタイミングで、テスト、ワークサンプルチェックをしています。
- 1、Googleアンケートフォームを作成し、回答してもらいます。質問の一例ですが、このサービスをスペイン語圏で売上拡大する場合の戦略、想定顧客は誰か? フィットする価格モデルは? マーケティングプランはどうお考えか? 他社サービス比較時の優位性をどう打ち出すか? という具合です。こちらで質問を事前に設定し、それに回答してもらい、回答内容をみて、次のテストに進んでもらいます。これにより、応募者の考え方、指向性、思考の深さを把握しています。実際に、当社が設定している事前アンケート(英語)はこちらです
- 2、ワークサンプルチェック 上記アンケートで回答した"想定顧客"を対象に、A4サイズのPDFやパワポ1枚の営業資料の作成。アンケートで回答した内容を、さらに磨き上げ顧客向けに提案するレベルに落とし込みができるかどうかの能力を把握することが目的です。この1枚のPDFを顧客に見せて、申し込みしたいと思ってもらえるレベルかどうかが、ポイントです。これの作成に1週間の期限設定をします。さらに、能力把握のみならず、この面倒な数時間以上かかる作成をしっかりこなしてまで、選考に進みたいかどうかという応募者のこの分野における情熱レベルを測っています。このフェーズで、離脱する人が一定数います。※以下は、今回の応募者に作成してもらった一部です。

- 3、上記をクリアした後、実際に、面談をして、条件面のすり合わせなど、具体的な業務内容についての話し合いを設け、全てクリアになった後、実際にジョインしてもらいます。
5. スペイン語圏向けのローカライズ戦略
自社WEBサイトのスペイン語対応
- 英語で作成したコンテンツをスペイン語圏向けに最適化
- 検索キーワードを意識したSEO対策
- 文化に合った表現やビジュアルの活用
下記は、実際のスペイン語によるコンテンツ記事例です。公開以降、数日で、これまでの英語による全ての記事の中で、最大のページ閲覧数(PV)を稼いでおり、スペイン語圏の潜在ポテンシャルの高さを感じています。読者の上位3カ国は、メキシコ、チリ、スペインです。
SNS活用(YouTube, Instagram, Facebook, TikTok)
ローカライズ人材顔出しによる、効果的な日本語学習の方法や、実際の留学生の生活の様子などを本人によるスペイン語での解説動画を予定しています。
- スペイン語圏で人気のSNSを活用し、ターゲット層へアプローチ
- 現地ユーザーが共感しやすいコンテンツ作り
6. まとめ
スペイン語圏市場は、競争の激しい英語圏と比べて大きな可能性を秘めています。しかし、単なる翻訳ではなく、現地の文化やニーズに合ったローカライズが重要です。
JOBs Japan株式会社では、日本語オンラインスクールを通じて、スペイン語圏ユーザーの日本語学習ニーズに対応しています。また、スペイン語圏向けのローカライズ人材を採用し、コンテンツ制作やSEO対策を強化しています。今回は、弊社の取り組みについて、ブログを書かせていただきました!