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クライアント打合せ 採用目標と転職市場動向踏まえた人材要件のすり合わせ

2024年03月29日 公開

執筆・監修:村元康太郎
JOBs Japan株式会社 代表。大手ソフトウェア開発企業の営業・マーケティング部門にて4年間従事した後、日本語オンラインスクールやIT JOBs in Japanを創業。
1000人以上の外国人に対して日本語学習サポートや、世界15カ国出身・100人以上のIT・機械・電気エンジニアの転職支援など豊富な実績を持つ。

こんにちは。JOBs Japanの山川です。
先日、クライアント企業様との面談を通して学びがありましたのでシェアをさせて頂きます。

先日お話をしたクライアント企業は、設立10年のグロース上場企業となり、新進気鋭の若手エンジニアが多数活躍されていらっしゃる企業となります。

今回の商談の目的は来期(2024年4月)に向けた採用計画のシェアと人材要件の解像度を上げることが目的でした。

当初のペルソナは、日本での就業経験が3年以上あり、地頭が良く日本語も流暢なエンジニアを採用したいとのことでした。
下記の図で行くと、タイプ④に当てはまる企業となります。

お話の中で、「なぜ日本での就業経験が3年以上である必要があるのか」という質問をさせて頂いたところ、「日本のビジネスマナーや文化的な違いによる懸念」と回答を頂きました。

クライアント企業は外国籍エンジニアの採用はしているものの、日本人エンジニアがメインの会社であり、実際に採用されている外国籍エンジニアも日本企業での就業経験が合ったエンジニアとなるため、懸念については理解しつつも、毎日様々な外国籍エンジニアと面談をしている経験を通して、下記のようなお話をさせて頂きました。

日本での就業経験は大きな壁にはならない

私はコンサルタントとして、様々なバックグラウンドを持つエンジニアと日々会話をしておりますが、感じることとしては「日本人以上に日本人らしい方が非常に多い」という事です。

現場のリアルをお伝えしたいため、誤解を恐れずにいうと特に欧米系や東南アジアのエンジニアは謙虚な方が多く、日本文化についてもきちんと理解をしており、日本文化が好きなため日本で働きたいという思いを持たれております。

彼らは、レスポンスも早く、約束も必ず守ることが出来るなど誠実な行動を取ることが出来ます。
彼らの行動を見ていて、私自身もわが身を振り返ることが多く、日々学びを得ております。

日本企業での就業経験という制約を設けている具体的な理由としては、「約束を守れるか」、「報告連絡相談ができるか」、「和を重んじる文化に順応できるか」といったようなことが挙げられるかと思いますが、日本で就業をしたいという思いを持たれている外国籍エンジニアは、そういった文化についての理解をすでにされており、実践出来ている方が多いというのが現実です。

タイプ④は採用激戦区、逆に②はブルーオーシャン

上記の図をもう少し具体的にご理解頂くために、弊社にて支援をさせて頂いているエンジニアをパターン別に詳しく説明してまいります。

①外資系企業にて、母国で数年のエンジニア経験を積んだ後、同企業の日本拠点にて就業している方
②母国でエンジニア経験を数年経験しており、今は学生VISAで日本語を勉強している方
③日本のSES企業で数年働いており、ビジネスレベルの日本語力をお持ちの方
④大手日本企業にて就業しており、母国のトップ大学を卒業されている方

採用ニーズとしては、大手SESやSierが③の候補者を探しているのに対して、大手ベンチャー企業などの自社開発をされているような企業は④の採用ニーズがございます。

しかし、現実として④で働いているエンジニアは現職の企業が離職対策を実施しており、転職市場に出てこないという点が課題としてあり、④のエンジニアを探している人事担当者は、採用目標を達成できないという課題を抱えていらっしゃることが多い印象があります。

今回、商談をさせて頂いたクライアントもまさにその状況でした。

そこで、前項での前提を話したうえで”日本での就業経験”に対する認識を変えて頂くことに成功しました。

タイプ②の特に欧米系のエンジニアは、母国でモダンな言語での開発経験を持っている優秀なエンジニアが多く、日本文化が好きなため来日をして日本語学校で1年ほど学習をされているという、スキルも日本企業へ就職するモチベーションも兼ね備えたエンジニアが多くいらっしゃいます。

企業サイドとしても、日本でのファーストキャリアとなるため比較的コストを抑えて採用できるというメリットがあります。

実際に先日私が面談を行ったスイス人のエンジニアは、25歳と若手でありながら高校生からフリーランスとして開発経験を持たれており、日本で働くことが夢という事で、日本語学校で一生懸命勉強されておりました。

そのため、日本語力もネイティブに近いレベルであり、スキルについてもRUSTでの開発をしているなど申し分ないエンジニアでした。

この方が日本での就業経験をお持ちであれば、年収600万円前後で多くの企業からオファーが合ったかと思われますが、多くの企業が日本での就業経験を必須としているため、書類選考で見送りとなり、最終的に学生VISAを受け入れているSier企業にて年収420万円にてオファーを頂くことが出来ました。

こちらのクライアント企業は、当初からタイプ②の人材がブルーオーシャンであり、優秀なエンジニアが多くいることを理解されていたため、優秀なエンジニアの採用に成功したのです。

エージェントとしての価値は、候補者を見抜く点にある

とはいえ、タイプ②のエンジニアが全て前項のような候補者ではないと仰る人事の方もいらっしゃるかもしれませんが、もちろんその通りです。

そこで、我々エージェントの付加価値が生まれてくるのではないかと思います。

”日本企業での就業経験”というのは、確かに定量的な条件であり、日本文化にマッチするかであったり、日本語レベルを判断するうえでは比較的精度の高い判断基準となるかと思われます。

しかし、そういった候補者はどこからもオファーが出るため消耗戦が続く市場でもあると言えます。

しかし、タイプ②については我々エージェントが貴社の人事担当者の変わりとして厳しくスクリーニングを行っており、定量的にジャッジ出来ない部分を見極めたうえで提案を行っております。

私は、単純にスキルマッチする候補者を紹介するという事はエージェントの付加価値ではないと考えておりますので、そちらは是非安心して我々に一次ジャッジをお任せ頂ければと思います。

このコラムを読んでいただいて、少しでもJobs Japanに興味をお持ち頂けましたら、採用市場に関する情報交換などお話出来ればと思っておりますので、是非ご連絡を頂ければと思います!
私が直接商談に参加させて頂きます。

ここまでお読み頂きましてありがとうございました。
貴社の益々の発展をお祈りしております。

<担当コンサルタント>

企業担当 山川

商社、インキュベーター、スタートアップ経験を経て一部上場企業の通信インフラ企業へ入社。これまでのIT業界での経験をもとに、人材紹介にジョインし、現在は、システム開発企業やベンチャー企業に向け、メンバークラス~テックリードの外国籍人材を中心にご紹介。東南アジアに加え、欧米等、多様な出身バックグラウンドを持つエンジニアをご紹介している。

直近のご紹介実績

●28歳女性:システム受託開発 フルスタック (450万)
●30歳男性:システム受託開発 フルスタック (600万)
●33歳男性:自社サービス開発 バックエンド (550万)
●35歳男性:IoTベンチャー フロントエンド (750万)
●39歳男性:WEB系ベンチャー サーバーサイド (640万)

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