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外国人電気エンジニアを採用!特徴、年収、人材例を紹介
2024年05月14日 公開
「電気エンジニアの中途採用募集をしているが人材獲得できない。」
「回路設計などの実務経験がある人材がいない…。」
採用競争が激化している中、このようなお悩み・疑問を持つ人事担当者の方も多くいらっしゃるはずです。
実は、電気エンジニアは高度に専門的な職種であるため、そもそも日本人だけでは採用需要を満たしきれていないという背景があります。
そこで、「外国人電気エンジニアを採用していこう」というトレンドが出来ているのが近年です。
しかし、外国人電気エンジニア採用にあたり、以下のような疑問を持つ方も多いでしょう。
- 「外国人エンジニアの日本語は問題ないのか」
- 「実際、どのような外国人電気エンジニアがいるのか」
- 「どのような人材を、どのような年収で探せばよいのか」
そこで本記事では、外国籍エンジニアの転職支援をしておりますJOBs Japanの曽我部が外国人電気エンジニアについて解説していきます。
目次
【スキル別に解説】電気エンジニアの採用が困難になっている理由
近年、電気エンジニアの採用はますます困難になっています。
しかし、その裏にはどのような背景があるのでしょうか。
ここでは、採用が困難になっている背景・理由を「電気回路設計を行うエンジニア」「電気設計を行うエンジニア」の2パターンでスキル別に解説していきます。
1. 電気回路設計を行うエンジニア|慢性的な人手不足が予期される
まず、電気回路設計を行うエンジニア。
ここでいう電気回路は「弱電回路」のことです。
電気回路設計には、デジタル回路とアナログ回路があり、デジタルはPCやスマホなど、アナログはラジオ、アンプ等領域で広く使われている技術です。
採用需要は拡大し続けている
電気回路設計を行うエンジニアに対しては、採用需要が拡大し続けています。
テレビやスマホ等、多くのモノは電子回路で制御されおり、今後も回路設計のニーズは継続していきます。
あらゆるモノのデジタル化がすすみ、これまでアナログな機械であったモノにおいても電子回路が必要とされるケースが増加し、需要は現在も拡大しているという背景も。
また、一般的にアナログ回路設計はデジタル回路設計よりも難しく、長年の「感覚」「勘」等も重要です。
しかしそのような経験を積んでいる人材は少なく、アナログ回路を熟知したエンジニアは常に不足している状況です。
学生数の減少、ベテランの退職により人手が不足していく
需要は拡大し続けている一方、学生数の減少、ベテランの退職により人材の供給は不足しています。
回路設計は、電気工学などの専門的知識が必要です。
しかし日本には電気系の学生は多くありません。
2019年に行った文部科学省の調査によると、いわゆる機電系の学部に該当する“工学部“に在籍する学生は学部生全体の14.6%。つまり、学生が10人いても機電系の学部生は1~2名ほどしかいないことになります。
そもそもの学生が少ない上に、就職先としてはIT業界が人気でファーストキャリアとしてものづくり業界を選ぶケースは少なく、働き手は減少しています。
働きの増加ペースは落ちている上に、高度経済成長期に大量に採用された団塊世代のベテラン設計者たちも定年退職していなどで減少スピードは加速していくと考えられます。
そのため、慢性的に人手が不足している業界であり、今後もこの流れが強まっていくと思われます。
2. 電気設計を行うエンジニア|高機能化の流れによりさらなる人材不足へ
次は電気設計を行うエンジニア。
電気設計を行うエンジニアの場合、産業用機械、エレベーター、施設内のポンプ制御、遊園地のアトラクションのようなケースでニーズがあります。
働き手は少ないが需要は増加している
回路設計と同じく、電気工学などの専門的知識が必要なのが電気設計。
そのため、機電系の大学を卒業している必要があるでしょう。
しかし上述したように機電系の学生数が少ない・就職先としてはものづくり業界は不遇であるなどの理由で、働き手の流入は減り続けています。
しかし昨今では採用の需要は増加しています。
例えば、人員が不足しておりPLC制御設計などを外注に出している企業の場合「内製化したい」ニーズがあり採用を強化しています。
このように、働き手は少ないのにもかかわらず採用の競争は激化しており、ますます人材獲得が難しくなっているのが実情でしょう。
将来の高機能化に備えて人材を確保しておくべき
PLCはメンテナンス性の高いコントローラー要素が強く、ラダー言語でのプログラミングは継続していくと思います。
ただ、高機能化の流れでC言語のプログラミングな人材の必要性も高まるでしょう。
そのため、事前に人材獲得へ向けて行動を起こしておくべきだと言えます、
このように、「電気回路設計を行うエンジニア」「電気設計を行うエンジニア」の両者でエンジニアが不足していく見込みです。
専門的な職種なため国内だけでは働き手を必要な数だけ確保するのは非常に困難です。
将来的にどんどん採用の難易度が上がっていくことも予想されるため、今から外国人エンジニアを獲得していくなど、採用に対する考え方をシフトしていく必要があると言えるでしょう。
外国人電気エンジニアの特徴
上述したように、日本人だけで電気エンジニアを採用がますます困難になっている近年では、外国人エンジニアを採用の選択肢として考えるのが合理的だと言えます。
しかし、外国人電気エンジニアは実際どのような特徴を持つのでしょうか?
日本語力が高い人材も採用可能
外国人を採用する時に最も気になるのが「日本語スキル」でしょう。
結論、工夫すれば日本語力が高い人材を採用することが十分可能です。
前提として、日本で就職を選ぶ外国人エンジニアの日本語力は基本的には高い傾向があります。ただ、やはり一人ひとりの日本語力には個人差がありますので、何も工夫せずに日本語力が高い方を採用することは困難。
「追加で日本語研修を行う」「日本語力が高い人に絞って紹介する人材紹介サービスを利用する」などの工夫が必要になるでしょう。
年齢は若年層が多い
外国籍電気エンジニアは若い方で20代後半、その他30代の方が多くなっています。
一般的には「母国で大学を卒業後、日本語学校に1年間通学。その後日本で初めて就職した後、自身のキャリアについて考え始め転職を決意。」という流れで仕事を探している電気エンジニアが多い印象です。
希望年収:20代は300万円〜、30代は400万円〜
外国籍電気エンジニアの希望年収はおおむね以下のようになっています。
- 20代:300万円台半ば~450万円
- 30代:400万円〜600万程度
ただ前提として経験や日本語レベル、日本企業での就労有無によって年収は変化します。
国籍は中国や韓国、ベトナム、インド、フィリピンが多い
日本で仕事を探している外国人電気エンジニアの国籍としては中国人、韓国人、ベトナム人、インド人、フィリピン人が多くなっています。
それらの国籍が多い理由は次の通りです。
- 中国:漢字圏の為、比較的日本語習得が容易であり、中国人にとって日本へのハードルが低い。地理的にも近い。
- 韓国:国内で就職難である事、また文化が比較的日本に近く日本を終章先として選びやすいという理由。
- ベトナム:日本への留学生が増加しており、その流れで日本で就職する人が増加しています。
- インド:日本への憧れが強く、特に日本の自動車メーカーへの憧れが他国よりも強いようです。
- フィリピン:日本文化への親しみがあり、地理的にも日本と近いため海外就職する国として日本を選ぶ人が多い。
外国人電気エンジニアを採用するメリット・デメリット
メリット:若手・実務経験ありなど採用困難な層を獲得できる
外国人最大のメリットは、日本人では採用が困難な特徴をもつ人材を獲得できるということ。
電気エンジニアの場合、日本人では採用しにくい人材とは「実務経験がある」「年齢層が若い」といった特徴を持つエンジニアです。
電気回路設計の場合は、デジタル回路とアナログ回路の設計経験。電気設計の場合は電気回路、配置図、制御盤の設計業務。
それぞれの専門知識を活かした実務経験があるエンジニアは、日本人では既に高年収をオファーできる企業に獲得されてしまっているのが実情です。
また、上述したように日本は少子高齢社会であるため、年齢層が若い人材の母数が少なくなっています。
しかし、外国は平均年齢が日本よりもずっと低い国がほとんど。
エンジニアも若手層のボリュームが日本よりも格段に多いため、若年層エンジニアの採用が可能です。
また、採用に強みを持つ一部の企業を除き、外国人エンジニアの採用はまだまだ日本では浸透しきっていません。
そのため、採用の競争も日本人ほど激しくなく、日本人では採用が困難なスキルを持つような人材も、外国人エンジニアを採用することで比較的簡単に獲得することが出来ます。
デメリット:採用・教育に手間がかかる
デメリットとしてはまず、外国人エンジニアの採用には在留資格の確認や申請など、手続きが必要であることが挙げられます。
また、必要に応じて採用された後の日本語教育も重要です。多くの外国人エンジニアは、たとえ日本語能力試験で高得点を取っていても、業務で使用される専門用語を十分に理解しているわけではありません。
N2以上の日本語能力を持つとしても、開発の現場で使用される専門用語や業界特有の言葉まで知っているわけではないことが多く、入社後も日本語のキャッチアップ・学習は継続が必要でしょう。
電気系の場合「アナンシェータ」や「安定化電源」、「アノード」などの専門用語についても日本語で理解をしておく必要があるでしょう。
実際に電気エンジニアをご紹介させていただいた実績もございます。
こちらの方は、転職サポートさせていただいた関西在住のベトナム国籍で JLPT N1をお持ちの方です。
ベトナムの大学で電気・電子学部電気・電子学科を専攻し、電気回路、配置図、制御盤の設計業務に従事されてきました。同社は乾燥・コーティングに強みを持つ企業で、電池業界にも同社の製品がシェアを確立されており、過去のFA製品の電気設計(PLC)のご系経験をいかして頂けるとの事で年収550万円での内定・ご入社となりました。
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電気エンジニアの採用にお困りの方は、ぜひご相談くださいませ。
採用できる外国人電気エンジニアの例
では、実際に外国人電気エンジニアではどのような人材がいるのでしょうか。
以下に実際に転職活動をされている候補者3名をピックアップしました。
このような電気エンジニア人材が採用可能だと考えていただければと思います。
候補者①日本語レベル N1
- 電気設計(PLC)
- 30代前半、インド国籍
- 希望年収600万円
候補者②日本語レベル N2
- 電気設計(PLC)
- 30代後半、韓国籍
- 希望年収500万後半
候補者③日本語レベル N1
- 電子回路設計(アナログ回路・デジタル回路)
- 30代前半、韓国籍
- 希望年収600万円~半ば
電気エンジニアの実際の求人例
企業は、電気エンジニアの募集として、実際にどのような求人を出しているのでしょうか?
以下に実際の求人内容をまとめさせていただきましたので、年収や応募条件を決める際の参考にしていただければと思います。
▼求人①技術者派遣企業の電気エンジニア求人
観点 | 内容 |
応募条件 | - 大学院、大学、短期大学、専修・各種学校、高等専門学校、高等学校卒以上- 設計経験が1年以上- アナログLSI、デジタルLSI、FPGA、高周波回路、ボード回路設計のいずれかの経験があること- リーダーまたはマネージャー経験歓迎- 顧客への提案、技術コンサルティング経験歓迎 |
勤務地 | - 各クライアント先(関東)- 屋内全面禁煙- 転勤有(希望考慮)- 在宅勤務・リモートワーク相談可- オンライン面接可 |
勤務時間 | - 9:00~18:00(所定労働時間:8時間、休憩時間:60分)- 時間外労働有- 想定残業時間:20時間 |
年収 | - 490万円~1,000万円- 月給制(月額280,000円~600,000円)- 昇給有(年1回)- 賞与年2回(別途決算賞与支給の場合あり) |
待遇/福利厚生 | - 通勤手当(月額上限15万円)- 住宅手当、寮社宅(詳細は下記)- 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険- 退職金制度(選択制、積立確定拠出年金)- 教育制度、資格補助制度各種- 社員寮(単身・家族)※適用規定あり手当(役職手当、赴任手当、転勤赴任一時金)- 持株会、財形貯蓄、EAPサービス、社内クラブサークル活動支援、慶弔見舞金等- 育児休業、介護休業<br>- 定年再雇用 |
休日/休暇 | - 完全週休2日制(土日祝日)- 年間有給休暇10日~20日(入社半年経過後の付与日数)- 年間休日日数123日- 夏季、年末年始、慶弔休暇、特別休暇、災害時休暇 |
▼求人②日系メーカーの電気エンジニア求人
観点 | 内容 |
応募条件 | - 大学院、大学、短期大学、専修・各種学校、高等専門学校、高等学校卒以上- 装置の電気ハード設計またはソフト設計・デバッグ・動作確認作業の経験- CADでの電気ハード設計、PLCラダープログラムのソフト設計、タッチパネルでの装置UI作成のいずれかの経験 |
勤務地 | - 静岡県- 敷地内喫煙可能場所あり- 転勤当面なし- 在宅勤務・リモートワーク相談可- オンライン面接可 |
勤務時間 | - 9:00~18:00(所定労働時間:8時間、休憩時間:60分)- 時間外労働有- 平均残業時間30時間程度 |
年収 | - 450万円~800万円- 月給制(月額375,000円~666,000円)- 昇給有- 残業手当有 |
待遇/福利厚生 | - 通勤手当(上限50,000円/月)- 住宅手当(条件あり、グループ規定による)- 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険、厚生年金基金、退職金制度- 社内研修制度- フレックス制- リモート可(週2~3日出社)- 慶弔休暇/特別休暇- 確定給付企業年金制度- 保養所- テーマパークチケット優待- 引越し費用、賃貸初期費用、下見旅費会社負担- 単身赴任者の家賃会社補助- 赴任支度金、単身赴任手当、帰省旅費(月2回を限度として往復交通費支給) |
休日/休暇 | - 完全週休2日制(土日祝日)- 年間有給休暇10日~20日(入社半年経過後の付与日数)- 年間休日日数124日- 年末年始、夏季休暇、有給休暇、結婚・出産・忌引・誕生日・赴任・産前産後・育児・介護休暇 など |
▼求人③日系メーカーの電気エンジニア求人
観点 | 内容 |
応募条件 | - 大学院、大学、短期大学、専修・各種学校、高等専門学校、高等学校卒以上- 電気設計の経験(PLCの使用経験)- 海外出張が可能な方 |
勤務地 | - 本社(奈良県北葛城郡河合町大字川合101-1)- JR線/法隆寺駅最寄り- JR「法隆寺」駅と近鉄「結崎」駅から無料シャトルバスあり- マイカー通勤・自転車通勤可- 屋内全面禁煙- 転勤有(奈良本社工場⇔木津川工場間) |
勤務時間 | - 8:30~17:00(所定労働時間:7時間45分、休憩時間:45分)- 時間外労働有- 残業平均20~30時間程度 |
年収 | - 460万円~640万円- 月給制(月額230,900円~315,900円、基本給225,000円~310,000円+その他固定手当5,900円)- 昇給有- 賞与年2回(5か月分)- 残業手当有 |
待遇/福利厚生 | - 通勤手当(全額支給、ガソリン代支給)- 家族手当(11,500円/配偶者、3,100円/子)- 住宅手当(11,500円/世帯主の場合)- 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険、退職金制度- OJT中心の教育制度- 資格取得支援制度(学習費用、受験料、受験交通費全額会社負担)- 従業員持株会制度、個人年金制度、特許報奨金制度、退職金制度(確定給付企業年金制度および確定拠出年金制度)- 社員食堂(1食210円)、福利厚生倶楽部リロクラブ加入、社内フィットネス施設、グラウンド・テニスコート完備、クラブ活動(ランニング、テニス、フットサル、バスケットボール、家庭菜園など) |
休日/休暇 | - 週休2日制(土日祝日) 年間有給休暇10日~21日(入社半年経過後の付与日数)- 年間休日日数121日- 夏季休暇、GW、年末年始休暇、慶弔休暇、積立休暇、多目的休暇(ボランティア、出産、育児、介護など)- 社内カレンダーにより土曜日出勤年に数回 |
弊社では外国人の電気エンジニアのご紹介を行っております。
実際にご紹介させていただいた実績もございますので、お困りの方はぜひご相談ください。
ベトナム出身の電気設計エンジニアご採用 550万円オファー
こちらの方は、転職サポートさせていただいた関西在住のベトナム国籍で JLPT N1をお持ちの方です。
(ベトナムの大学で電気・電子学部電気・電子学科を専攻)電気回路、配置図、制御盤の設計業務に従事されてきました。
同社は乾燥・コーティングに強みを持つ企業で、電池業界にも同社の製品がシェアを確立されており、過去のFA製品の電気設計(PLC)のご系経験をいかして頂けるとの事で年収550万円での内定・ご入社となりました。
電気エンジニアの採用にお困りの方は、ぜひご相談くださいませ。
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