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中国人エンジニアの人月単価・給与相場|オフショア開発・日本での採用時で解説

2024年04月16日 公開

執筆・監修:村元康太郎
JOBs Japan株式会社 代表。大手ソフトウェア開発企業の営業・マーケティング部門にて4年間従事した後、日本語オンラインスクールやIT JOBs in Japanを創業。
1000人以上の外国人に対して日本語学習サポートや、世界15カ国出身・100人以上のITエンジニアの転職支援など豊富な実績を持つ。

1990年代から国家単位でIT化を推進しており、他国よりも速いスピードでIT業界が成長し、産業実力ランキングでは世界2位、IT産業発展指数では米国、日本、ドイツに次ぐ4位に位置しているIT大国中国。

アリババやByteDanceなどの世界的なIT企業も多い中国は、優秀なIT人材を輩出する国として有名であるのと同時に、オフショア開発先としても一定の人気を誇ります。

ただ、中国人エンジニアを採用する時や中国をオフショア開発先として選択する時に気になるのが「人月単価」や「中国人エンジニアの給与」です。

本記事では、そのような疑問の答えるべく中国人エンジニアの人月単価・給与について

  1. 中国国内におけるエンジニアの給与
  2. オフショア開発として中国に依頼する場合の人月単価
  3. 日本で採用する際の中国人エンジニアの給与相場

これら3つのケースでそれぞれ解説していきます。

なお、中国人エンジニアの特徴や採用方法については以下の記事でご紹介しています。合わせてチェックしてみてください。

中国国内におけるエンジニアの給与

中国国内におけるエンジニアの給与水準は、日本と比較すると、同水準かそれ以上です。

salaryexplorer.comによると、中国国内のエンジニアの平均月収は約52万円(24,800中国元、2024年4月9日時点のレートで換算)であり、年収にすると約625万円になります。

スキルが低いエンジニアの場合は約16万円(7,850中国元)から始まり、スキルが高いエンジニアの場合は約1,000万円(52,300中国元)以上にまで到達することがあります。

一方で、dodaが2023年12月に発表した調査によると、日本のITエンジニアの平均年収は約450万円程度とされています。

このことから、中国国内におけるエンジニアの給与水準は日本よりも高いと言えるでしょう。

ただ、ここ数年は円安が急速に進んでいるため、日本円に換算すると給与が高くなるのは当然といえば当然かもしれません。

しかし、それでも中国におけるエンジニアの給与水準は日本と同等かそれ以上であると考えられるでしょう。

中国ではエンジニアの需要が高く、特に高いスキルを持つエンジニアは高額な給与を得ることができる傾向にあるようです。

エンジニアのポジションによる中国人エンジニアの給与差

上述した収入は、あくまで全体の平均値です。

中国のエンジニアの年収はポジションによって大きく異なります。

以下は様々な団体が発表した統計データに基づいた、様々なエンジニアのポジションにおける年収の一例です。

専門領域平均年収 (JPY)平均年収 (中国元)
オペレーションマネージャー¥7,509,600357,600中国元
プロジェクトマネージャー¥5,796,000276,000中国元
サービスエンジニア¥4,384,800208,800中国元
テクニカルエンジニア¥6,476,400308,400中国元
プロダクションスーパーバイザー¥4,233,600201,600中国元

こうして見ると、やはりマネージャーのような管理職ほど年収が高くなっていることが分かります。

参考:payscale.com
参考:salaryexplorer.com

エンジニアのスキル・専門領域による中国人エンジニアの年収差

中国におけるエンジニアの給与水準は、専門領域によって大きく異なります。

以下は、世界の給与データを記載しているPayScale.comというWebサイトの情報をもとに、エンジニアの専門領域による収入データになります。

専門領域平均年収 (JPY)平均年収 (中国元)
フロントエンドエンジニア¥5,586,000266,000中国元
バックエンドエンジニア¥6,930,000330,000中国元
フルスタックエンジニア¥7,770,000370,000中国元
モバイル(iOS/Android)¥6,699,000319,000中国元
データサイエンス・機械学習¥7,602,000362,000中国元
クラウド/DevOps¥6,195,000295,000中国元

フルスタック開発が最も高い給与を得ており、平均年収は約777万円となっています。次いでデータサイエンス/機械学習が約760万円、バックエンド開発が約693万円と続きます。

一方、クラウド/DevOpsの平均年収は約6,195万円と比較的低く、フロントエンド開発とモバイル開発(iOS/Android)は中間の給与水準となっています。

一般的にエンジニアの給与は新しい分野ほど高くなる傾向がありますが、中国人エンジニアの場合もその傾向に当てはまると考えてよいでしょう。

オフショア開発の場合の中国人エンジニアの人月単価

中国のオフショア開発の場合、人月単価は35万円~90万円となっています。

幅があるのは、エンジニアによって開発可能な業務が異なるためです。

中国人エンジニアの人月単価は他のアジア諸国よりも高額ですが、その高い技術力が魅力です。

アジア各国と比べると中国はトップクラスの人月単価

では、中国におけるオフショア開発の人月単価は、他のアジア各国と比べるとどのような水準なのでしょうか?

以下は、オフショア開発.comがリリースした「オフショア開発白書」によるデータをもとに、アジア各国の人月単価をまとめた表になります。

人月単価 (万円)プログラマーシニアエンジニアブリッジSEPM
中国50.01(+20.00%)61.79(+18.68%)79.29(-6.48%)92.14(7.43%)
ベトナム40.22(+26.75%)49.13(+23.20%)57.73(+12.44%)79.38(+37.00%)
フィリピン35.83(-1.15%)53.33(+7.46%)81.25(+14.32%)70.83(+7.60%)
ミャンマー27.47(+12.25%)54.16(+42.96%)68.33(+40.63%)97.50(+55.23%)
バングラデシュ44.13(+48.90%)46.13(+16.38%)90.96(+30.62%)58.63(+27.27%)
インド50.83(+46.41%)68.75(+33.34%)94.29(+38.72%)111.43(+32.81)

こうしてみると、中国のオフショア開発費用はトップレベルに高いことが分かります。

中国のオフショア開発の人月単価が高い理由は、主に技術力の高さ。

BATH(バイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイ)と呼ばれる大手テック企業の存在が、中国をIT大国に押し上げました。

これらの企業で活躍するエンジニアの技術力は非常に高く、中国全体でIT人材の育成に力を入れています。

大学での充実した教育環境や、海外技術の積極的な導入が、高い技術力を持つエンジニアの育成に貢献していると言えるでしょう。

このように、中国人のエンジニアは技術力が高いため、人月単価が高い水準を保っていると考えられます。

日本企業が雇用する際の中国人エンジニアの給与相場

ここからは、日本で中国人エンジニアを採用する際の給与相場について。

まず前提として、外国人であっても日本の労働基準に従い、同等の水準で給与を払う必要があります。

外国人だからといって日本人より特別に安い給与を設定するのはそもそも不公平に繋がりますし、せっかく採用したのに早期で離職されるなどのリスクにもなります。

実際に、外国籍特化型のITエンジニア人材紹介サービス「IT JOBs in Japan」を展開する弊社の実績では、年収400万円〜550万円程度と日本人エンジニアと大きく変わらない水準であることが多いです。

日本語レベルと実務経験の長さで変わる

外国人ITエンジニアの給与は、日本語レベルや実務経験の長さによって変動する傾向があります。

具体例として弊社がこれまでに約3000名の外国人エンジニアとやり取りして得られたデータを基に分類した、外国人エンジニアの給与の4タイプを挙げます。

タイプ実務経験日本語レベル日本企業での就労経験採用時オファー年収目安
1〜2年N3レベル相当(聞き返しはあるが、日本人社員がゆっくり話してあげれば、社内の会話は成立するレベル。)×〜△320万円〜380万円
2〜4年N2〜レベル相当(社内での日本人社員との会話はスムーズ〜問題なくできるレベル。)×〜△380万円~450万円
5〜10年N2〜レベル相当(社内での日本人社員との会話はスムーズ〜問題なくできるレベル。)450万円~600万円
5〜10年N1〜レベル相当(社内・顧客とのやり取りにおいてスムーズ〜問題なくできるレベル。)600万円~1200万円

このように、日本で中国人を含む外国人ITエンジニアを採用する際は、実務経験と日本語レベルによって年収が大きく変わります。

特に需要が高いのは、タイプ3、実務経験5〜10年でN2レベル以上の日本語スキルを持つエンジニアであり、SIer/SES企業からの採用ニーズが非常に強いです。

このタイプのエンジニアのオファー年収は450万円から500万円前半の範囲で内定を承諾するケースが多いです。

一方で、タイプ2、実務経験2〜4年でN2レベルの日本語スキルを持つエンジニアも採用されており、オファー年収400万円程度で即戦力として活躍している企業もあります。

なお、それぞれのタイプ別でご紹介実績もまとめておりますので、「日本人だけではエンジニアの採用が追いつかないから外国人採用を行っていきたい」と考えていると考えている方は、ぜひチェックしてみてください。

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