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LinkedInを外国人採用に活用する方法|プロが教えるコツ

2024年04月12日 公開

執筆・監修:村元康太郎
JOBs Japan株式会社 代表。大手ソフトウェア開発企業の営業・マーケティング部門にて4年間従事した後、日本語オンラインスクールやIT JOBs in Japanを創業。
1000人以上の外国人に対して日本語学習サポートや、世界15カ国出身・100人以上のITエンジニアの転職支援など豊富な実績を持つ。

LinkedInは英語圏の採用に有効

LinkedInは、英語圏の人材採用に特に有効なプラットフォームです。

外国人と一口に言っても、その出身地によって利用されるSNSや求人媒体は異なります。

例えば、ミャンマーやベトナムなどの東南アジア出身者はFacebookを活用していることが多く、中国出身者はWeChatやBaidu百度を利用し、韓国ではNAVERが人気です。

一方、LinkedInは主に英語圏の人材、特に欧米圏やインド、バングラデシュ、フィリピン、インドネシア出身者に利用されています。

採用を考える際は、ターゲットとする人材の出身地に合わせて適切な媒体を選択することが重要ですが、LinkedInを利用することで、特に英語圏の優秀な人材を効率的に探すことができるでしょう。

LinkedInを採用に活用するメリット

アプローチする求職者の属性を絞りやすい

LinkedInを採用に活用する最大のメリットは、アプローチする求職者の属性を絞れること。

LinkedInはビジネス専用のSNSとして設計されており、ユーザーが所属企業、部署、役職、担当業務などをプロフィールに記載しているため、ターゲットとする属性を絞り込むことが可能です。

このことにより、効率的かつ正確なターゲティングが可能になります。さらに、多くのユーザーが転職やビジネス情報の収集を目的として使用しているため、採用関連のコミュニケーションが自然に行え、採用活動をスムーズに進めることができます。

ハイクラス人材にアプローチが可能

また、LinkedInを活用することで、企業の代表や部長クラス、フリーランスなど経験豊富なハイクラス人材にアプローチすることができるのもメリットです。

通常の採用媒体では出会うことが難しいような優秀な人材との接点を創出することができるのです。

また、LinkedInは海外発のSNSであり、海外人材の登録も多く、アプローチできる人材の幅が広がります。

そのため、国内外問わず、より多様な人材を採用する機会が広がるといえるでしょう。

幅広い業界で活用可能

LinkedInを活用した採用活動は、特に以下のような職種・業界で有用です。

特に向いている職種

  • オペレーション
  • エンジニア
  • IT
  • 事業開発
  • マーケティング
  • プロジェクト管理
  • 総務
  • 財務
  • 経理
  • 人事
  • コンサルタント

特に向いている業界

  • IT業界
  • コンサルティング業界

特に、上記のような職種・業界の場合はLinkedInを使った採用を前向きに検討してみるのがオススメです。

LinkedInで採用する際のデメリット・注意点

長い手間と時間がかかる

LinkedInで採用する際のデメリットとしては、アカウントの育成に時間がかかることが挙げられます。定期的な投稿やユーザーとの交流を通じてアカウントを育て、採用活動を進める必要があります。

また、LinkedInは日本での認知度が他のSNSに比べて低く、運用方法が異なるため、戦略的なアプローチが求められます。

運用者はLinkedInの仕様を理解し、適切な運用方法をキャッチアップする必要があります。

さらに、LinkedInは有料サービスを利用しないと、検索機能やメッセージ機能に制限があるため、予算の確保も重要です。これらのデメリットを克服するためには、事前の準備と継続的な運用が必要となります。

外国人採用に使える求人サイト7選

LinkedIn以外にも、外国人の採用に使える求人サイトは存在します。

ここでは、LinkedInを含めて、代表的なものを紹介していきます。

サービス名特徴
LinkedinLinkedinは世界最大級のビジネス特化型SNS。利用者がビジネス専用のプロフィールを作成し、人材を探したり、営業先の顧客、商談先と直接コンタクトを取ることができる。世界中の豊富な人材データベースがあるため、募集要項にマッチする人材を容易に探すことが可能。人材に直接メッセージが送れるのでダイレクトリクルーティングでの活用が期待できる。
IndeedIndeedは世界50以上の国と地域で展開し、28言語での検索に対応をしている求人情報専門の検索エンジンサイト。他社の求人サイトや企業の採用ウェブページなど数千以上のウェブサイトを巡回・クローリングをして求人情報を収集し、掲載をしている。求職者は掲載元で詳細の求人情報を閲覧して応募をするためindeed側が採用に直接は関与することはない。なおリクルートの子会社でもある。
NaukriNaukri.comはインドと中東で運営されているインド最大級の求人サイト。IT大国のインドということもあり、IT職種に関する求人情報が非常に多く、欧米企業などもITエンジニアの求人情報も掲載している。
MonsterMonsterは1999年創業の世界最大級の求人サイト。非常に多くの求人情報に加えて、求職や転職などに関するQ&Aやキャリアアドバイス、転職支援用のコンテンツも充実。モバイルアプリ版ではレコメンドされた求人に対して気に入れば、右にスワイプするといったマッチングアプリのような操作機能があるのが特徴的。
CareerBuilderCareerBuilderは1995年に設立された世界中で求人紹介サービスを提供している老舗の求人サイト。アメリカの求人サイトの中では最大規模の市場シェアを獲得している。同社のモバイルアプリではARで求人を探せるユニークな機能があり、オフィスなど建物にスマホのカメラを向けるとそのオフィスで募集している求人を閲覧できると言った独自機能がある。
JibberjobberJibberjobber.comは米国で運営されている求職者向けのサイト。人脈を管理することができるほか、つながりのある人からの推薦文を記録することができるのが大きな特徴。その推薦の言葉を自分のサイトやLinkedInのプロフィールに掲載することも可能。
GlassdoorGlassdoorは2007年に設立された求人に特化したクチコミサイト。月間5000万人以上のユーザーの利用があり、面接の感想や年収データ、企業風土など従業員や求職者によるクチコミを評価するようなレビュー投稿を通じて企業の実像を求職者に伝えるサービスを提供している。

結局はLinkedInがオススメ

弊社では、クライアントのためのエンジニア集客をする際に、全ての媒体を使ったことがあります。ここではご紹介兼ねて特徴だけ簡単にまとめておきますが、Linkedin以外の媒体は、費用対効果が悪く、弊社ではもう利用をやめました、なので、御社で利用する際はオススメはしません。

LinkedInで外国人を採用する方法

まずはアカウントと登録とLinkedIn Recruiter Liteを申し込む

まず、LinkedInでアカウント登録をおこなった後、プロフィール設定を行います。

設定ができたら、Linkedin Recruiter Lite(有料版)を申し込みましょう。

有料プランのため毎月119.95ドルの料金がかかります。最初の一ヶ月は無料です。

相互フォロー申請を行いスカウトメッセージを送る

LinkedInでは、相互フォロー申請を行い、スカウトメッセージを送ることができます。

しかし、LinkedInには月間および週間の繋がり申請数の上限があり、それを超えると追加の申請ができなくなります。

月間の繋がり申請数の上限が450ほどで、 1週間で120ほどという上限があります。

およそ、3~4割で申請を受諾してもらえるので、月間で450の3~4割にあたる150-200人ほどと繋がれ、メッセージを送れるようになります。

このうち10%程度にあたる15-20名ほどを面談につなげることが出来ます。

この方法は大手媒体と異なり、採用決定時の成功報酬手数料や月額コストがかからないため、コスト効率の良い採用活動が可能です。

ダイレクトメッセージであるIn-mailを送る

LinkedInでは、フォローバックがもらえない人に対して、InMailというダイレクトメッセージを送る方法があります。

このInMailは、月間30通まで送ることができますが、無料版のLinkedInでは利用することができません。

InMailを使用することで、フォローしていない人とも直接コミュニケーションを取ることが可能になります。ターゲット人材にあてはまる人材がいれば、積極的に送っていきましょう。

求人を公開する

LinkedInでは無料アカウントであっても、一つのアカウントにつき1つまで求人を公開できます。

求人を公開することで、広範囲の人材にアプローチすることが可能となります。

しかし、国外在住者や日本語ができない方からの応募も含まれるため、要件と合わない人材からの応募が多いことが課題となります。

なお、以下の記事ではLinkedInを使用したエンジニアの採用方法についてより詳しく解説しております。LinkedInを活用して外国人エンジニアを採用していきたい方の参考になれば幸いです。

LinkedInを採用に活用する時のコツ

外国籍ITエンジニアに特化した人材紹介サービスであるIT JOBs in Japanを展開する弊社でも、クライアントのためのエンジニアをリクルーティングする際は、Linkedinでのスカウトや、求人掲載を活用しています。

ターゲットとなる人材を精査する

LinkedInで採用を行うときは、まず採用したい人材ターゲットとペルソナを整理しましょう。

ペルソナとは、理想的な候補者の具体的なプロフィールのことです。

ペルソナを設定する際には、以下の観点を洗い出しておくとよいでしょう。

  • 技術スキル: 必要なプログラミング言語やフレームワークの経験は何か。
  • 業界経験: 特定の業界や分野での経験が必要か。
  • 職務経歴: 過去にどのようなプロジェクトに携わったか。
  • 日本語スキル:日本語能力試験(JLPT)で設定するとよいでしょう。N2レベルが基本ですが、人材が少なく返信率も低いため、N3まで拡張していっても良いでしょう。
  • コミュニケーション能力: チーム内やクライアントとのコミュニケーション能力。
  • 性格的な特徴: 企業文化やチームの雰囲気に合うか。

例えば、エンジニアを探す場合のペルソナは以下のようになります。

  • 技術スキル: JavaとSpring Frameworkを使ったバックエンド開発の経験。
  • 業界経験: FinTech業界での3年以上の経験。
  • 職務経歴: 大規模な決済システムの開発プロジェクトに携わった経験。
  • 日本語スキル:JLPT N2以上。
  • コミュニケーション能力: チームメンバーやステークホルダーと効果的にコミュニケーションが取れる。
  • 性格的な特徴: 高い自律性を持ち、迅速な意思決定が求められる環境で活躍できる。

このように、採用したい人材ターゲットに従ってペルソナを設定したうえで人材を探していきましょう。

なお、2021年から外国籍ITエンジニアの採用支援サービスを展開している当社では、日本在住の外国籍ITエンジニアの転職市場動向を独自に解釈。

これまで当社がやり取りさせていただいてきたエンジニア約3,000名のデータをもとに、主に4つのグループ(タイプ)に分けて、日本語レベル、実務経験年数、採用時の年収という視点から分析しています。

特に「日本語力N2以上」「実務経験は5年以上」タイプ3は、SIer/SES企業のニーズが非常に強く、 採用市場はレッドオーシャンの状況が続いています。

これはあくまでエンジニアの例ですが、専門職であれば他の職種にも適用できると考えられるため、LinkedInで人材を探す際にはターゲットとする日本語レベルによっては採用の競合が多いことに十分注意しましょう。

ターゲットへの初回メッセージの例

求人要件を満たす人材を見つける事ができたら、メッセージを送ります。

しかし、どのようなメッセージを送ればよいか分からないでしょう。

ポイントとしては、初回メッセージでは英語でシンプルな文面で送る事を推奨します。

気をつける点としては具体的な企業条件や名前など、ダラダラ長くなると読まれないことがあります。以下のメールの例文の参考にしてみてください。

Hi ◯◯

Thanks for checking this message.

I am a Tech Recruiter from IT JOBs in Japan.

We are IT staffing agency in Tokyo and offer great environment and benefit, competitive salary company.

I would like to have a quick online meeting if you are interested to know our support and new job in Japan. Looking forward your reply.

Best regards,

(あなたの会社名)

メッセージを送った相手から返信がきましたら、直ぐお礼の連絡をすると共に早い段階で電話やオンラインでのカジュアル面談の相談をすることをおすすめします。

なお、日本語ができても、英語で話される候補者も多いので、担当者は英語ができる方をアサインしたほうがいいかもしれせん。

スカウトの方法については、詳しくは以下の記事で解説しています。ぜひ合わせてチェックしてみてください。

LinkedInで獲得できる人材の例

実際に、LinkedInではどのような人材にアプローチできるのでしょうか。

これまで、外国籍ITエンジニアに特化した人材紹介サービス”IT JOBs in Japan”を展開する弊社は、LinkedInを用いて優秀な外国人エンジニアをいくつもご紹介させていただきました。

ここでは、どんな外国籍の人材を獲得できるかの参考になるかと思いますので、LinkedInでアプローチが始まり、実際に企業様の方へご紹介させていただいた人材の事例をご紹介させていただきます。

ご出身職種オファー年収日本語力詳細リンク
タイシステムエンジニア440万円N2レベルhttps://it-jobs-in-japan.co.jp/recruiting-engineer/2023/08/04/672/
アメリカWEBエンジニア700万円N2レベル(会話力はN1相当)https://it-jobs-in-japan.co.jp/recruiting-engineer/2023/05/05/402/
カナダフルスタックエンジニア650万円N3~N2レベルhttps://it-jobs-in-japan.co.jp/recruiting-engineer/2023/05/17/442/
フィリピンフルスタックエンジニア550万円N2レベルhttps://it-jobs-in-japan.co.jp/recruiting-engineer/2023/05/22/446/

このようにLinkedInを使用すると、英語圏であるアメリカやカナダから、英語が堪能な方が多いフィリピン、そしてタイまで幅広い国籍の方々にアプローチすることが可能です。

弊社はエンジニアに特化した人材紹介会社であるためご紹介実績はエンジニアの方のみになっておりますが、エンジニア以外の職種の方にもアプローチが可能ですので、ぜひLinkedInを活用していただければと思います。

ただ、上述の通りLinkedInを本格的に採用に活用するとなると時間も手間もかなり消費しますので、もし「そこまでのリソースはない」という方がいらっしゃいましたらぜひ弊社にご相談くださいませ。

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